2009年9月4日金曜日

天然・自然信仰

久々に先日、うっかり営業電話を細君が取ってしました。着信名が分かるようしていたのにうかつ。テレビCMや新聞・雑誌でやたら喧伝している南の方の県の化粧品メーカー。「無添加」という言葉を、殺し文句風に言うものだから、思わず・・・。細君は「私、無添加って嫌いです」と逆襲したら「え? パラペンとか、防腐剤が入っている方がいいのですか?」という応酬。

昔々、キリスト教の勧誘にあった時、「私は進化論、信じていますから・・」と言ったら、「え? 人間の祖先が猿だって、本気で思っているのですか?」と言われたことを思いだした。

決して交わることのない価値観の相違。そういう意味では、キリスト教徒の問答も、無添加・天然信仰さんとの問答も、同じに思う。

細君が、無添加の嫌いな訳を説明するのも面倒そうだし、(相手していることが間違っている。)「え~。私の主人、サイエンス系の人でして。」と切り替えしたら、「なるほど、詳しいのですね。わかりました~」と、あっさり諦めました。

サイエンス系の人だったら、そこで引くのですか?それって、どういうことです?細君が受話器を置いてから考えた。無添加や天然の言葉だけで思考停止する人が多いことが気持ち悪い。思考停止させようとする売り方が嫌い。ある意味、脅迫や恫喝と同じ類と思っている。テレビコマーシャルで工場はエコ発電しているとか、自然に由来しているから自然を破壊してはいけない。などと御託を並べていますが根底は売上至上主義が見え隠れしています。

そう説明しても、やっぱり理解してもらえない。でも、思考停止させようとする営業に対して、何か言いたくなるのは、抑えがききません。日々流れてくるCMに突っ込んでも、メーカーには届きませんから。

本日の読書:1/497冊目 赤羽建美著 男が女に、女が男に聞きたい50の質問 三笠書房