仕事で京都から大阪に向かう特急電車内でのこと。通常座席以外にドア付近に補助席がある車両でフランス人とらしき美しいご婦人二人が座っていました。楽しそうに会話を弾ませていました。補助席は満員になると使えなくなります。
途中停車の駅から乗客がどっと駆け込んできました。先ほどのご婦人はすかさずさっと立ち上がって補助席をしまいました。あまりにもスマートで惚れ惚れしました。仕草が美しいのです。
かたや反対側の補助席に座っている日本人の若者は素知らぬ顔でゲームとメールを一心不乱にしています。次の駅では乗車客が下車客より増えて満員すし詰め。これでも知らぬ顔です。
ご婦人が流れるような日本語で彼らを諭し始めました。ますますその行動がおしゃれです。ようやく立ち上がった彼らの補助席にご老人を座らせました。
かなりすがすがしい思いに浸りました。
本日の読書:1/547 蝶々著 銀座クラブは女の大学 小学館101新書