
子供の頃に食べられなかった食材にピーマン・煮魚・コーヒー・チーズ・わさびなどがあります。社会人になっても昼食でさばの煮付け定食などを食している熟年者の味覚を疑ってかかるほうでした。盗み味で試しに飲んだビールも苦いばっかりで大人は不思議なものを食べたり、呑んだりするものだと驚いていました。
しかしながら自身も熟年に近づいてくると煮魚は美味いし、強烈な臭いとカビだらけのブルーチーズも、くさやも味わえるようになりました。成人になると食事が満たされていてもアクセントというかインパクトを求めて苦い食品や日常的でない味覚を味わう習慣が持つようになるようです。世界中に強烈な匂いや普段の食材に無い苦味・酸味がある珍しい食材が沢山あります。
ビールにホップがなければ苦味もビールの味もおいしさもまったく異なった飲み物になったことでしょう。ビールの美味さは大麦の麦芽量とホップと炭酸ガスそしてコーンや米などの副原料であっさり感も調整されていることです。言うなれば「コク」「キレ」が一体している。飲み終わると飲む前のニュートラル状態に戻し、次の一杯もまたおいしさを感じとれます。ぐびぐび・がばがばと飲める酒類はビール以外にありません。
食生活が豊かになった反面、化学調味料や食品添加物で味覚神経がおかしくなったと言われて久しくなりました。ご飯にマヨネーズ醤油ごはんなどやスウィーツのプリンに醤油を掛けて食べると雲丹のような味わいがするなど不思議なメニューが蔓延しています。
ビールもどきの発泡酒・第三種飲料など味覚に過敏な私は抵抗があります。これらの類はビールじゃありません。カロリーが低いやらプリン体が少ないなどとメーカーは詭弁を使わずしっかりビールだけで勝負して欲しいと思います。若い世代になるとお構いなしにビールテイスト飲料で十分だと思っていることが味覚オンチに拍車が掛かるのではと憂慮します。家計のやりくりにご苦労なさっている主婦の皆様へ本数を減らしてご主人様にはおいしいスーパードライを飲ませてあげてください。ビールは農産物なのですから。食文化を破壊する行為はビールメーカー各社に大いなる責任を問いたい気持ちで一杯です。ビールは純粋に限ります!
子供の頃、漬物に醤油や味の素などふりかけて食べると母親にずいぶん咎められました。糠床でおいしくなった野菜本来の味わいを大切にするようにとお説教されて以来、食材本来の味で食事をしています。家族や友人に囲まれて、健康を保って死ぬ間際まで美味しいものとスーパードライを大人の味覚で楽しみたいと願っています。

普通のチーズケーキよりブルーチーズを使うとコクと独特の酸味があって美味しいです。細君の妹の自信作!
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