2009年5月8日金曜日

ご法度!

阪神大震災で卒業アルバムも大事にしまってある私の宝物はほとんど失いました。納戸を整理していたらドーナツ盤のレコードが出てきました。ギターを持った渡り鳥 小林旭1959年の作品です。この頃といえば、私はまだ小学校一年生。住んでいる芦屋は今もパチンコ屋も風俗店もありません。昭和40年前半まで唯一、アシカン(芦屋映画館)がありました。入場料も大人50円くらいだったでしょうか。小林旭主演の「渡り鳥シリーズ」は、ボンヤリとした記憶があるだけです。今、朧気な記憶を辿っても名作「シェーン」のコピーだし、アジア地域が日本を真似るのと変わらない程度の作品と思います。アメリカの大草原ならいざ知らず。狭い日本を馬で各地に流離うなんてことは土台無理な話です。アシカンが近くにあったので前をウロウロしていると気前よくタダで入れてくれました。ちょっと緊張感と恐怖心を煽る音楽でニュースが始まります。もう何ヶ月前の話題に驚いていました。外に赤木圭一郎、石原裕次郎、浅丘ルリ子、吉永小百合の映画も見た記憶があります。但し、彼らのファンだった父親や母親のお供で見るだけで、日活系の映画は親も映画館のおじさんも見せてくれませんでした。青春恋愛モノは映画・雑誌(月刊明星に登場するドクトル・チエコさんの明るい悩みの相談室「彼と接吻しました。生理が来なくなりました。妊娠したのでしょうか?」読者の質問と回答にドキドキしながら読んだ記憶があります)イケナイ子供になると言われてこの類に触れることがご法度でした。「不良」という言葉もこの頃、覚えたのです。

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