2009年5月7日木曜日

嗚呼!百貨店!

「このロレックスええやろ!(関西弁で良いという意味)」「何処で買うたん?(買ったの)」「阪急百貨店で買うたんや!(買いました)」ロレックスという不動のブランドを一流百貨店で購買したことを重ねるのが関西で交わされる会話です。確かに私が大阪府立高校でトップの名門校に入って新入学用品を購買した時、確か三越百貨店の学生服が指定商品でした。中学時代に着用していた岡山県のブランド菅原道真からネーミングした菅公学生服に校章ボタンだけ付け替えて着用して購入しませんでした。他の高校に入学した同級生たちはこの制服は阪急だ!阪神だ!松坂屋だ!と彼らの親までも自慢していました。制服も学校もブランドの時代とも言えました。ともかくデパート・百貨店で購入したことがステータスになる時代が年々希薄になってきたように思えます。

昨日も売り上げ不振で業績の悪い三越百貨店の池袋店・鹿児島店が閉店になるニュースがありました。私の幼年期、母親が精一杯のおめかしをしてくれて電車で行くのが百貨店でした。買い物をした包装紙や紐まで後生大事にとってご近所へのお返しやお裾分けをこれらに包んで渡している母親の姿を覚えています。屋上の小さな遊園地で乗り物や金魚すくい。次は見晴らしのよい大食堂で風景を眺めながらオムライスやお子様ランチ。一人前にナイフとフォーク・スプーンが並べられ使い方のわからない私は恥ずかしくて顔を真っ赤にして味わう余裕もないままにがむしゃらにかきこんだ覚えがあります。一流に触れる妙な緊張感がありました。百貨店に行くのが「レジャー」だったのです。小学校6年生くらいのときに1店で何でも買えるスーパーが出現。今度は自転車で行きました。今では24時間営業のコンビニはつっかけ(下駄)やサンダルで行きます。さらに家でパジャマのままインターネットでお買い物。

最近、キングジムの「ポメラ」というテキスト形式の携帯ワープロをアマゾンで購入しました。定価¥27,300(税込み)がディスプレー保護シートとキャリングケース、本体の3点セットでジャパネットタカタじゃありませんが「イチマン・キュウセン・ハッピャク・エン!」でした。廉価で新製品が購入できます。百貨店だけじゃなく商店街は何処の街でもシャッター大通り化しています。

百貨店のすばらしい商品陳列にモノを買いにいくでもなし「何時かあんなモノ・こんなモノ」買いたい消費欲を満たすのには十分な所でした。阪神百貨店梅田本店の地下に名物「イカ焼き」があります。阪神電車・西ノ宮駅に百貨店が進出したとき「イカ焼き」もオープンしましたが売り上げはさっぱりだったそうですぐに撤収した経緯があるそうです。イート・イン(立ち食い)が出来なかったのも原因の一つだそうですが。「イカ焼き」はハンシン♬ハンシン♪オオサカ・ウメダ・イチバンチ♫の本店で購入するのが正統とされているようです。

Amazon.comで購入したキングジム社製デジタルメモ「ポメラ」pomeraDM10

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